展開の話

 

 

 

 

4回目の更新になりました。

 

 

 

3回目の更新からだいぶ時間が空いてしまいましたが、

 

 

内容がボリューミーすぎて時間がかかった…とかではなく、ただただサボっておりました。

 

 

 

 

ブログを3回ほど書いてみて思いましたね

 

 

 

 

 

めんどくさい。

 

 

 

 

ツイッターみたいに文字打ってポチっ。で伝えられた方が楽だよね。短い文章しか打てないけどさ。)

 

 

と、早くも逃げの思考にさしかかっています。

 

 

 

 

長くブログやってる人はスゴイです。しかも毎日のように新しい記事アップしてる人なんてはもう神か変態です。

見方かわりましたね。ホントに感服します。

 

 

 

 

 

 

 

ブログの大変さを実感したところで、

 

 

今回は『 展開 』について自分の考えを書いていきます。

 

 

 

 

 

前回、馬場は重要だと思いますよってことを

ややかかり気味に力説したんですけども、

 

この『展開』も同じくらい重要だと考えております。

 

 

 

 

展開と言ってもいろいろありますけど、とりあえず今回は位置取りペースのことを書きます。

 

 

 

 

 

 

競馬ではときに波乱が起こり、万馬券などの高配当の結果になることが多々ありますが、

 

 

 

その数ある波乱の中でも、おそらく展開による波乱が一番多いのではないかなぁーと感じます。(あくまで感じる)

 

 

 

 

よくあるパターンを言えば、

 

 

 

 

スローで逃げていた穴馬がそのまんま先頭でゴールし、2着も2番手走ってた馬、3着も3番手走ってた馬…といった、俗に言うイッタイッタという展開

 

 

 

 

または、ペースがガンガンに上がり、逃げ先行馬がバテバテになり、なんとなくポツンと後ろ走ってた穴馬が突っ込んでくるといった前潰れの展開

 

 

 

 

 

 

なぜ、同じようなところを走っていた馬がこぞって好走することがあるのか。

 

 

 

 

それは、ペースによって他馬より有利なポジションが生まれ、

そのアドバンテージを得られれば、力が足りない馬でも人気の実力馬に先着する可能性が出てくるからです。

 

 

 

 

過去記事の『コーナーの話』や『馬場差の話』でも

有利不利な位置があるってことは書いてきましたが、

今までのは全部『内と外』、言い換えれば『横の有利不利』でした。 

 

 

 

 

今回はペースによって前が有利なのか、後ろが有利なのかと言った『タテの有利不利です

 

 

 

 

 

『このレースで一番強い競馬をしたのはどの馬か?』を見つけるには、『タテと横』両方の有利不利を合わせて考えないといけないと考えています。

 

 

 

 

 

例えば、

 

 

『超スローペース、馬場はキレイに生え揃って内も外も走りやすい状態。』という状況だとすると、

 

 

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まずペースは超スローですから、前にいるほど有利です

この隊列ですと、先頭の逃げ馬が一番有利で、次にすぐ後ろの青帽緑帽の馬が有利ということになります。

 

 

これは前後の差である、『タテの有利不利』です。

 

 

 

次はこちら。

 

 

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『馬場は内も外も走りやすい状態』という設定なので、

馬場状態に差がないのであれば、コーナーの分だけ内を回った馬が有利です。

ですので水色の線で囲ったラチ沿いが、この場合では有利ということになります。

 

これが内と外の差、『横の有利不利』です。

 

 

 

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この『タテと横』、両方の有利を得られる部分が存在します。

 

 

レースにおけるベストポジションとも言うべき、もっとも有利な位置です。

 

 

 

この位置を走る馬は、他馬よりも2つも有利な恩恵を得ているわけですから、本来持ってる実力以上の結果を出せる可能性が極めて高いと考えられます。

 

 

 

 

 

逆パターンをもう一つ。

 

 

 

 

今度は、『超ハイペース、馬場は内がボッコボコに荒れている』という状況だとします。

 

 

 

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今度は超ハイペースなので、後ろを走っている馬の方が有利になります。

 

(どの馬もオーバーペースで走っていると仮定すると、誰よりも飛ばして先を行く先頭が一番苦しいハズで、一番遅く走っている最後尾がまだマシということです。)

 

 

 

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最後の直線を迎えるとき、内側には馬がいるので、外を回る馬は通常、外に出していきます。

 

 

今回は『内がボコボコに荒れていて、外との馬場差がある』設定なので、直線で外を走りそうな外側の馬たちが有利になりそうだと考えます。

 

 

 

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今度も『タテと横』の有利を合わせます。

 

超ハイペースで一番後ろを走り、なおかつ直線も外に出てきそうな黒帽の馬あたりが今回はベストポジションになりそうです。(先週の京都メインで穴あけたタイムトリップとかこんな感じだった気がする。)

 

 

 

ただ、後方の差し馬の場合は、直線で必ずしも外に出てくるとは限らないという不確定要素があります。

 

 

 

『よし!あとは直線外に出てくれば完璧だ!』と胸を躍らせて観ていたら、直線まさかの荒れた内に突っ込んでいってしまうということもよくあるのです。

 

 

 

 

なかなかすべて予想通りにことが運ぶことは少ないので、そんなときは『ツキがなかった、はい次々。』と諦めるしかありません。

 

 

 

 

仮に馬券が当たらなかったとしても、『どの馬が、どんなペースで、どこを通った』というのを見直して、それを記録しておけば、

 

 

 

『この馬はめちゃくちゃ恵まれて辛勝だったな…』とか、

 

 

『この馬は一番不利なとこ走ったのにあんまり負けてないな。』

 

 

とか、次の予想の材料になったりするのでやっておいて損はないかなと思ってます。

 

 

 

 

 

 

今回はここいらでサクッと終わります。

ずっと書きかけで放置してたこの記事を更新することができて、今のやる気のないわたくしは達成感が溢れんばかりでございます。

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

またよろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

馬場差の話

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3回目の更新になります。

 

 

今回は馬場差(トラックバイアス)についての話です。

 

 

 

 

 

トラックバイアス~とか

長ったらしいのは好きじゃないので私は、馬場差 (ばばさ)と言っています。

 

 

 

 

 

 

「馬場差ってなに?」

 

 

 

 って方もいると思うので、

入り口から説明していきます

 

 

 

まず、競馬というのは常に2~3の競馬場で同時に開催しています。 (例えば、東京、京都、福島など)

 

 

 

すると、そのとき使用していない競馬場(中山、阪神など)

では次の開催に向けて、馬場の補修、芝の育成が行われています。

 

 

 

なので次の中山、阪神が開催するときには、ビッシリと青々しい綺麗なターフ開幕することができるのです。

 

 

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そのまっさらな馬場のことを『開幕週の馬場』と呼びます。

 

 

 

なぜみんなが、このような特別視した呼び方をするかと言いますと、開幕週の馬場のレースでは

 

 

前がやたら残るとにかく内の馬が来るといった、

 

 

偏った現象がよく起こるからです。

 

 

 

これは、前回書きました『コーナーの話』を読んで

もらえれば当たり前のことで、内を回ってる馬がめちゃめちゃ有利な状況こそが、トラック競技では

むしろ通常なのです。

 

 

 

 

 

 

しかし、競馬にはここに新たな要素が加わってきます。

 

 

 

 

 

芝生の上を馬が走ることにより、芝が掘れ、

徐々に馬場が荒れてくるのです。

 

 

これにより状況は大きく変化していきます。

 

 

 

 

 

 

 

私は以前、とある牧場にお邪魔したことがあるのですが、

 

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いきなり、

『ドーーン!!』という爆撃のような音に驚きまして、そしたらそれは馬が壁をちょいとキックした音だったんです。

 

(これは食らったら余裕で逝けるなぁ…)と心の中で思いましたね。

 

 

 

馬の体重は500kgからありますので、その脚力はハンパじゃないのです。

 

それが十数頭で、一日に何レースも走るわけですから、

芝は開催を追うごとにボッコボコになっていきます。

 

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その際、馬場全体が均等にボコボコになるわけではなく、

 

馬が多く走った場所から荒れていきます。

 

 

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例えば最後の直線。

普段のTVで観るような横からの映像だとわかりずらい

ですが、パトロールビデオを見るとだいたいこんな感じ

で横に広がります

 

 

 

多頭数(15頭立てなど)ですと、かなり外まで広がりますし、

少頭数(6頭立てなど)なら、そんなに広がらなくても前が詰まる心配がないので、わりと内目に収まります。

 

 

 

 

この 多頭数のレース  と 少頭数のレース  

 

どっちにしても馬が通る場所があります。

 

 

 

 

 

内 です。

 

 

 

 

通ったり、通らなかったりする外目に比べ、

内は確実に馬が通るのです。

 

 

 

 

しかも、内は道中も馬が通ります。

 

 

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道中は無駄なロスをしないよう、だいたいみんな

2~3頭分くらいに収まるように走ります。

 

 

当然このときにも馬が地面を踏むワケですから、

芝へのダメージがあるわけです。

 

 

 

 

 

 

一度、整理すると…

 

 

 

・直線 も 道中も馬が通る内3頭分くらいが最もダメージを受ける。

 

・道中は馬が通らないけど、比較的内目である4~5頭分目くらいのところがその次にダメージがあり、

 

・直線のたまにしか馬が通らない外が一番ダメージを

うける機会が少ない。

 

 

 

というのが、馬場が荒れていく基本的な順番になります。

 

 

 

 

単純に、内の方から荒れていくって覚えておいても問題はないと思います。

 

 

 

 

 

これが内と外の『 馬場差 』です。

 

 

 

 

 

 

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 荒れた馬場はとても走りづらいので、有利だったハズの

内側が開催が進むにつれて、少しずつ有利ではなくなってきます。

 

 

そしてその荒れ具合があるレベルを超えたとき外を回っ

た馬でも五分、またはそれ以上の勝負ができるようになってくるのです。

 

 

 

 

 

 

『ちょっと荒れたところを走ったくらいで、そんなに影響あるの?』

 

 

 

と思うかもしれませんが、人間で考えてみると想像がつきます。

 

 

 

 

 

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例えば、こんな舗装もされてない道。

 

仮に、私がここで50mのタイムを測ったら、8秒かかったとします。

 

 

 

その後に

 

 

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こんな陸上用のトラックで同じようにタイムを測ります。

 

 

当然、こちらは走りやすいワケですから、さっきと同じように全力で走ったとしても、タイムはこちらの方が早くなります。

 

さっき8秒かかったところが、ちょっと速くなって7,8秒とか7,6秒になったりするわけです。

 

 

 

 

もしも、それを鍛え上げられた一流のアスリートがやったとしたら、タイムの違いはさらにハッキリと出てくると思います。

 


 

 

 

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 これはオリンピックの100m決勝の結果です。

 

 

 

 

ここで注目して欲しいのは 1位~10位までのタイム差です。

 

 

 

1位の9,86から、10位の10,03まで、

 

 

 

なんと0,17秒しかありません。

 

 

 

 

鍛え上げられた一流の

アスリートたちの頂点を決める競走は、0,1秒を争うレベルの勝負になるのです。

 

 

 

 

 


今一度、想像してください。

 

 

 

 

もしも、ウサイン・ボルトのレーンだけ、先ほどの舗装されてないデコボコの道だったらどうなるでしょうか?

 

 

 

 

 おそらく、少なくとも0,1秒か0,2秒は遅くなるので、勝つことはできません。

 

 

 

 

 競馬でもそれと同じことが起こっているのです。

 

 

 

 

・外は芝がキレイに生え揃って、クッションの効いた馬場。

 

・内はところどころ土がむき出しになり、穴ボコがあいている馬場。

 

 

 

最後の直線、各馬が横に広がったとき、

内と外、どちらを走った馬が伸びてくるかは明らかです。

 

 

 

競馬もオリンピックと同じように、勝敗が0コンマの差で

決まるレベルの競走なので、馬場差によって生じる0,1秒、0,2秒(もしくはそれ以上)の違いで、着順が大きく変わってしまうのです。

 

 

 

もちろん、不利なところを走っても実力の違いで勝ちきってしまう馬もいます。

 

 

 

しかし、勝てる実力がありながら、不利なところを走ったために0,1や0,2の差で負けてしまう人気馬もたくさんいるのです。

 

 

 

 

だからこそ、馬場を重要視する予想家は、

『先週、土曜、当日』と馬場を念入りにチェックし、

 

 

 

『今はまだ内が有利かな?』とか、『もう完全に外差し有利っぽいなー』とか、

 

 

どこを走る馬が有利かを見極めるのです。

 

 

 

 

と言っても馬場はかなり複雑で、

わかりやすいときもありますが、基本的に判断が難しいときの方が多いです

 

 

 

 なので、見る人によって見解が違ったりすることがよくあるので、

 

それも馬場の面白いところだと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

 

 

①馬場は内から荒れていく

 

②馬場差による0コンマの差が着順に大きく影響する。

 

 

 

 

少し長くなってしまいましたが、今回言いたかったことは主にこの2つです。

  

 

次回はまた全然、別のテーマをやりたいと思ってますが、

 

またそのうち『馬場差の話②』を書くと思うので、興味のある方は見てくれたら嬉しいです。

 

 

 

 

それと、また『読んだよー』の代わりにTwitterの方に

『いいね』をよろしくお願いします。

 

(それによって、『この人また読んでくれてる』というのがわかってモチベーションになるのです。)

 

 

 

 

 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コーナーの話

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2回目の更新になりました。

 

今回は『コーナー』についての話です。

 

 

 

前回の『上がり3ハロンの話』の中で、外を回ると損だよって話をしたのですが、そのあたりをもう少し掘り下げていきたいと思います。

 

 

 

 

「 何か伝わりやすい例えはないかなぁ」

と考えた結果、スピードスケート陸上がしっくりきたので、その2つを例に出しながら説明します。

 

 

 

 

まずはこちらをご覧下さい。

 

 

 

 

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はい。これはスピードスケートのリンクです。

 

 

スピードスケートと言えば今年、平昌オリンピックで小平奈緒選手が金メダルを獲得し、日本中(?)が歓喜したのが記憶に新しいと思います。

 

さんざんTVでもやっていたので、大体どんな競技なのかはご存知かと思うんですけども、いちおサクッと説明しますと…

 

 

 

直線とコーナーがある一周のトラックを、2人の選手が同時にスタートします。

コースは内回り外回りに分かれていて、両選手が平等になるよう、途中でコースを交換してタイムを競います。

 

(これで伝わったか不安ですが、先へ進みます)

 

 

 

 

 

ここで注目したいのが、内回り外回りどれほどの違いがあるのか?ってことです。

 

 

 

 

動画を見てもらえると一発でわかるのですが、とりあえずここでは画像で説明していきます。

 

 

 

 

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向こう正面(?)です。

後ろのピンクの矢印が、小平奈緒(牝32)選手です。

動画ではかなりのスピードが出ていて、なかなか相手選手との差も縮まらない状況です。

この時点では4~5mくらいの差があります。

 

 

 

 

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コーナー入口。

相手選手は外回りの番なので、先に外側のコーナーに入ります。

この時点で小平選手はまだコーナーに入っていません。

 

 

(ところがコーナーを回ってみると…)

 

 

 

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…あっさりと抜いてます。

 

直線ではまったく差が縮まらなかったのに。

スピードは同じくらいだったハズなのに。

コーナーの内と外の差だけで一気に4~5mの差がなくなっています。

 

 

 

 

スピードスケートを見ると、内を回ることがいかに有利かがわかります。

 

 

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それがわかっているから、選手たちは線ギリギリを攻める練習をしているのです。

 

 

 

 

 

 

はい。ここで話を競馬に戻します。

 

(※これは競馬ブログです。)

 

 

 

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スピードスケートと同じように、競馬にもコーナーがあり、内を回る馬外を回る馬がいるワケなのですが、

 

 

 

競馬はスピードスケートと違い、内を回る馬外を回る馬走るコースを交換しません。

 

 

 

基本、内を走る馬はずっとラチに張り付いていますし、

外を走る馬はずっと外を回らされます

 

 

 

 

スピードスケートで言ったら勝てるハズがない、めちゃめちゃ不公平な状況です。

 

 

 

 競馬が先行有利と言われている根本はこのあたりだと思います。

 

 

 

 

 

さらにもう一点。

 

 

 

 通常 3~4コーナーで各馬がスパートに入り、スピードアップしていきますが、

内を走ってる馬に対し、外を回ってる馬が並走できているということは、外の馬の方がスピードを出していることになります。

 

( 同じくらいのスピードで走っているのなら、先ほどのスピードスケートのようにコーナーの分、外側が遅れてくるからです。)

 

 

 

 

外の馬の方がスピードを出して回っているということは、その分スタミナを多く消耗しているということになります。

 

 

 

なので、コーナーでロスした分は、最後の直線の末脚に大きく影響してきますし

それにより、着順も変わってきますよ。という話になります。 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、

 

陸上の200m走を例にもう一つだけ。 

 

 

 

 

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陸上は、各選手が決められたレーンを走りますが、

外を回る選手が不利にならないよう、スタートの時点で

計算された距離のリードをつけています。

 

これにより、どのレーンを走っても平等にタイムを競え合えるというワケです。

 

 

 

 

 

では競馬はどうだろう…?

 

 

 

 

 

 

はい。

 

 

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美しい横一列のスタートです。

 

 

 

 

競馬は陸上と違ってレーンがないので、好きなところを走っていいのですが、

距離ロスをしない内側 (いいポジション)は、内枠の馬からどんどん取っていってしまいます。

 

 

 

 

かと言って、みんなが有利な最内にタテ一列に並ぶと、今度は先頭との距離が離れすぎてしまい、直線だけで捕らえるのは不可能になってしまいます。

 

 

 

結局、いいポジションをとれなかった馬たちは、

不利とわかっていても外を回ってついていくしかないのです。

 

 

 

 

 

昔からよく、

 

『外は遠心力が働いて、勢いがつくから不利じゃない』

 

というのを唱える人を見ますが、もしそうだとするならば

トラック競技で外回りの不利を補正し、平等に競争させようと設けたルールがすべて破綻してしまいます。

 

 

なので、おそらくその理論は間違ってるんじゃないかなと、私は思うワケです。

 

 

 

 

 

『じゃあ、外を回る馬は常に不利なのか?』

 

 

と思われるかもしれません。

 

 

 

 

 

ご安心を。そんなことはありません。

 

 

 

ひとつだけ例外があるのです。

 

 

 

 

それが『馬場差』です。

 

 

これについては次回、

また何かの例を用いながら、自分の見解を

好き勝手に書いていきたいと思います。

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

 

ここまでいろいろ有利不利だという話をしてきましたが

 

そもそも競馬は『平等に競争させて強さを比べよう!』って競技ではないのです。

それでは強い馬が必ず勝ってしまい、賭けが成立しなくなってしまうからです。

 

 

 

展開や馬場、騎手の作戦を読むのも競馬の面白さですから、平等じゃなくても全然いいのです。

私が言いたいのは、予想をする際に

 

どこに、どんな有利不利の要素があるかは一つでも多く

知っておいた方が得だよねってことです。

 

 

 

 もちろん、( 前回も言いましたが )これは

私はそう考えているって話であって、これが誰にとっても正しいんだ、などとは毛ほども思っていませんし、

 

 

 それぞれ見た人が、

参考になると思ったら考えに加えたらいいし、

必要ないと思ったら捨てればいいだけの話です。

 

 

 

 

 

いろんな考え方があるのが競馬最大の魅力だと思っているので、

 

 

『またコイツ変なこと言ってるなぁー』

 

とサラッと流してくれたらベストかと思います。

 

 

 

 

 

 

それでは今回の『コーナーの話』は終わりです。

 


最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

 

 

上がり3ハロンの話

 

 

 

 

 今日から競馬に関する自分の考えを1つ1つ書きなぐっていきます。

 

 

最初はなんとなく上がり3ハロンについて書きます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この馬は上がり33,5のすごい脚を使ってるぞ!

 

こっちの馬は前走の上がり35,0、その前も34,8だ…

あんまり切れる脚ないな。

 

 

みたいな会話をよく聞きますね。

 

 

 

やはり馬券を買うときに、どの馬が差してくるのか?を見極める材料として、上がり3ハロンのタイムに注目する人は多いと思います。

 

 

 

ただ、この上がり3ハロンのタイム比較ですが、個人的にはあんまり意味ないんじゃない?って思うワケです。

 

 

 

 その理由は3つありまして

 

 

 

 

 

 理由その①

 

上がり3ハロンにはコーナーが含まれること。

 

 

 

 

上がり3ハロン最後の直線のタイムってイメージがありますが、ハロン=600mなので、実際には新潟以外のすべての競馬場で4コーナーが含まれます。

 

 

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( 直線の長い東京でも残り600mはこの地点 )

※競馬場によっては4コーナー丸々含まれるコースもあります。

 

 

 

 

コーナーが含まれているとなると、走っている位置によって残り600m地点から直線までの距離が微妙に変わってきます。

 

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(※これはイメージです)

 

 

 

まず、この距離的なタイムロスがあります

 

 

そしてそれ以上に影響が大きいのは、コーナーを曲がってくるときに、内の小回りで楽をしている馬と、外を回って距離を損して走っている馬とでは、ラスト600m地点までのスタミナの消耗が違うということです。

 

このスタミナの消耗の差が、最後の力を振りしぼるラスト600mのタイムにも影響してくると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

理由その②

 

そもそもペースが違う。

 

 

 

 

 例えば、スタートからずっとジョギングで行って、ラスト600mだけ全力疾走したとすれば、どの馬も自分の持ってる最高速度 ( 速い上がりタイム ) を出せるハズです。

 

 

逆に、残り600m地点までをガンガン飛ばしてきたとしたら、最高速度はおろか、スタミナが尽きて最後は歩いてしまうなんてケースもあったりします。(遅い上がりタイム)

 

 

 

 

ラスト600mまでにどれだけ脚を残せるかというのは、ペースによっても大きく変わってしまうのです。

 

(ここは単純な話なのでサクッと終了です。)

 

 

 

 

 

 

 

理由③  (最後です)

 

馬場の速度が違う。

 

 

 

競馬の馬場というのは芝生でできていますので、芝の長さや根の張り具合などによって地面の状態が変わります。

( 馬場の細かい話をすると長くなってしまうので、それはまた別の機会にします)

 

 

 

ざっくり言うと、スピードが出やすい馬場のときと、あまりスピードが出ない馬場のときがあるよって話です。

 

 

 

俗に言う高速馬場とは、スピードが出やすい馬場のことを指します。

この高速馬場で行われるレースでは、速い上がりタイムがとくによく見られます。

32秒台などの破格の上がりタイムが出るときは、だいたい高速馬場であることが多いです。

 

 

 

逆に、雨が降って地面が濡れて重たくなった状態では、そのようなタイムを出すことは難しいです。

ぬかるんだ地面に足をとられたり、単純に走りづらいからです。

 

 

 

馬場の状態は、競馬場によってあるいは日によっても全然違うので、これもまた別のレースとの上がり3ハロンを比較するのが難しい理由の一つです。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

 

①コーナーが含まれること

②ペースが違うこと

③馬場の速度が違うこと

 

 

 

以上が私が思う、上がり3ハロンのタイムを比較することの難しさです。

 

 

 

一言に上がり3ハロンと言っても、中身にはこれだけ複雑な要素が含まれているので、紙面に書かれている数字同士の単純な比較は意味がないと考えます。

 

 

 

新聞の馬柱を見て、

 

 

『Aの馬は上がり33,5で、Bの馬は35,0だから、Aの馬の方が強いよね』

 

というのが、『本当にそうかな?』と思えてくるわけです。

 

 

 

 

 もちろん、これは私はそう考えているってだけの話であり、違う考え方で上がり3ハロンを重視されている方もたくさんいると思います。

 

 

いろんな考え方があるのが競馬の最大の魅力だと思ってますので、

 

『こんな考えのヤツがいるんだなー』

 

くらいに思ってもらえたらそれがベストかと思います。

 

 

 

 

『上がり3ハロンの話』

読んでいただきありがとうございました。